キャンプで水を運ぶウォータータンクは、断水への備えとしても活躍する道具です。折りたたみ式なら普段は小さくしまえるため、防災用品を増やしたくない家庭にも向いています。
この記事では、メーカー公式ページで仕様を確認できたロゴスとモンベルのウォータータンクを中心に、5製品を紹介します。あわせて、首相官邸などの公的情報をもとに、水の備蓄量の目安と保管の考え方もまとめました。
※価格は2026年11月時点で各公式ページに掲載されていたものです。変動するため、購入前に必ず確認してください。
防災でウォータータンクが役立つ理由
首相官邸の「防災の手引き」では、飲料水は3日分(1人1日3リットルが目安)を備えるとされています。大規模災害では1週間分が望ましいとも書かれています。
さらに、飲料水とは別に、トイレを流すための生活用水も必要です。同ページでは、水道水を入れたポリタンクを用意しておくことが勧められています。
断水時には、給水所で水を受け取るときにも容器が必要です。札幌市の案内では、給水所から水を運ぶ際にこぼれないよう、ふた付きの容器を普段から用意しておくこと、地震後は容器が売り切れる可能性があることが挙げられています。
キャンプ用のウォータータンクは、こうした用途に使いやすい形をしています。折りたためる、蛇口(コック)が付いている、持ち手がある、といった点が特徴です。
選び方のポイント
容量
4人家族が3日分の飲料水を備える場合、札幌市の目安では36リットルです。これを1個のタンクでまかなうのは現実的ではないので、10〜16L級を複数持つ考え方が向いています。
重量と持ち運び
水1リットルは約1kgです。16Lなら水だけで約16kgになります。給水所から歩いて運ぶことを考えると、無理なく持てる容量を選ぶことも大切です。
収納サイズ
折りたたみ式は、使わない時にコンパクトになります。一方で、ふだん空のまま保管している間も、定期的に状態を確認しておくと安心です。
洗いやすさ
口が広いタイプは、手を入れて内側を洗えます。水を入れ替えるたびに洗えるので、衛生面で扱いやすい構造です。
おすすめ5選
1位: ロゴス 抗菌広口ショルダー水コン16
- 品番: 81441621
- 容量: 約16L(公式ページでは目安と記載)
- 重量: 約400g
- サイズ: 約幅30×奥行24×高さ27cm
- 収納サイズ: 約22×24×14cm
- 素材: LDPE、EVA
- 価格: 2,178円(税込、ロゴス公式)
公式ページによると、広口で内側を洗えること、抗菌加工が施されていること、コック付きで注ぎやすいことが特徴です。注ぎながら口を開けることで、タンクがへこみにくいとされています。
家族で使う場合の中心になる容量で、キャンプでも防災でも使いやすい1個です。なお、ショルダーストラップは持ち運び専用で、吊り下げての使用は破損のおそれがあるため避けるよう公式ページに書かれています。
2位: ロゴス シンクになるウォーターコンテナ10L
- 品番: 81441630
- 容量: 約10L(シンクとして使う時は約4L)
- 重量: 約220g
- サイズ: 約幅32×奥行22.5×高さ23cm
- 収納サイズ: 約32×22.5×16.5cm(折りたたみ時)
- 素材: LDPE、HDPE、ABS
- 価格: 1,485円(税込、ロゴス公式)
折りたたむとシンクとして使える2WAYタイプです。自立し、コック式で水を出せる構造と案内されています。
キャンプでは手洗いや食器の簡単な洗い物に便利です。10Lなら満水でも水の重さは約10kgで、16Lより持ち運びやすい容量です。
3位: モンベル フレックス ウォーターキャリア 8L
- 品番: 1124883
- 容量: 8L
- 重量: 190g
- 素材: 本体(外側)E.V.A.、(内側)ポリエチレン
- 耐熱温度: 80℃
- 価格: 4,950円(税込、モンベル公式)
公式ページによると、折りたたんでコンパクトに持ち運べる軽量・大容量のウォーターキャリアです。開口部が大きく開くスライドロックシステムで、注水やお手入れが簡単とされています。水ににおいや味がつかない素材を使い、背面には水量を確認しやすい目盛りが付いています。
ただし、注意事項として、水を入れた状態でバックパックなどに入れて持ち運ぶ用途には適していないと明記されています。気密性は高いものの、圧力で漏水するおそれがあるためです。
4位: モンベル フレックス ウォーターキャリア 6L
- 品番: 1124882
- 容量: 6L
- 重量: 175g
- 素材: 本体(外側)E.V.A.、(内側)ポリエチレン
- 耐熱温度: 80℃
- 価格: 4,400円(税込、モンベル公式)
8Lと同じ構造で、容量が一回り小さいモデルです。満水でも約6kgなので、一人暮らしや、複数個に分けて運びたい場合に向いています。
5位: ロゴス バレルディスペンサー・5
- 品番: 81441002
- 容量: 約5L(満水時)
- 重量: 約1kg
- サイズ: 幅約17×奥行約23×高さ約24.5cm
- 素材: ステンレス(鏡面仕上げ)
- 価格: 9,900円(税込、ロゴス公式)
ステンレス製でサビにくく、片手で注水・止水できるコック式のディスペンサーです。間口が広く、内側を洗って乾かしやすいとされています。
注意点として、蓋は完全密封ではなく、輸送中は空の状態で行うよう公式ページに書かれています。水の運搬用ではなく、サイトやご自宅で飲み水を置いて使うタイプです。
防災での活用ポイント
ウォータータンクを防災に使う際は、次の点に注意しましょう。
- 札幌市の案内では、水道水を保存する場合、清潔でふた付きの容器に口元いっぱいまで入れて密閉し、日陰の涼しい場所なら3日〜1週間、冷蔵庫なら1〜2週間を目安に入れ替えるとされています。
- 飲み水として使えるかどうかは、製品ごとの表記が異なります。購入前にメーカーの注意書きを確認し、飲用に使う容器と、生活用水用の容器は分けると安心です。
- 満水のタンクは重くなります。運ぶ時は腰や腕に負担をかけないよう、無理のない量にしましょう。
- 氷点下では水が凍って容器が傷むおそれがあります。保管場所の温度にも気を配りましょう。
- 屋内でガスやガソリン、炭、薪などの燃焼器具を使うのは、一酸化炭素中毒や火災の危険があります。水を温める時も、メーカーの注意事項に従い、屋内での使用は避けてください。
普段のキャンプでの使い方と備え方
キャンプで使ったあとは、よく洗って乾かしてから保管するのが基本です。折りたたみ式でも、湿ったまましまうとにおいやカビの原因になります。
防災用として備えるなら、年に1〜2回は取り出して、破れや漏れがないかを確認すると安心です。キャンプの前後など、決まったタイミングに合わせると続けやすくなります。
飲料水の備蓄は、市販の飲料水などをローリングストックで回し、タンクは生活用水や給水所での受け取りに使う、という役割分担も現実的です。
まとめ
ウォータータンクは、キャンプでも断水時でも使える道具です。
- 家族の中心となる1個なら、容量16Lのロゴス「抗菌広口ショルダー水コン16」
- 手洗いにも使えて持ちやすいなら、ロゴス「シンクになるウォーターコンテナ10L」
- 軽さを重視するなら、モンベル「フレックス ウォーターキャリア」の8Lか6L
- サイトで飲み水を置いて使うなら、ロゴス「バレルディスペンサー・5」
まずは自宅で水を入れて、重さと使い心地を確かめておくのがおすすめです。価格や在庫は変わるので、購入前に公式ページで確認してください。
参考資料
- ロゴス『抗菌広口ショルダー水コン16』 https://www.logos.ne.jp/products/info/2639
- ロゴス『シンクになるウォーターコンテナ10L』 https://www.logos.ne.jp/products/info/4640
- ロゴス『LOGOS バレルディスペンサー・5』 https://www.logos.ne.jp/products/info/11351
- ロゴス『水タンク一覧』 https://www.logos.ne.jp/products/gear/10/48
- モンベル『フレックス ウォーターキャリア 8L』 https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1124883
- モンベル『フレックス ウォーターキャリア 6L』 https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1124882
- 首相官邸『災害への備え 事前にできること|防災の手引き』 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
- 札幌市水道局『災害に備えた水の備蓄』 https://www.city.sapporo.jp/suido/riyosya/saigai/bitiku.html